進化するシステムキッチン、リノベーションの際に人気のポイントとは
水回りの中でもキッチンは特に、デザインや使い勝手など細部までこだわりたい箇所ではないでしょうか。最近のキッチンはレイアウトやデザイン、機能が豊富なので、リノベーションの際にどんなキッチンにするか迷う方も多いかもしれません。
そこで今回は、キッチンリノベーションにおける人気のポイントなどをご紹介していきます。
今と昔、キッチンはどう変わった？
中古マンションを購入してリノベーションを行う場合、1980年代に建てられた築40年くらいのケースもあると思います。その頃からキッチンのデザイン、機能性なども大きく進化しています。
現在ではシステムキッチンが人気ですが、1980年代前半は、独立型のセクショナルキッチンが主流でした。セクショナルキッチンとは、シンク、ガス台、調理台がパーツごとにそれぞれ独立しているキッチンのことです。セクショナルキッチンでは、ガス台がシンクや調理台よりも一段下がっていて、ガスコンロは外付けなので自分で購入していました。その後、1980年代の後半くらいからシステムキッチンが普及していきました。その頃からリビングやダイニングとキッチンが一つの空間になっていき、システムキッチンを導入する家庭も徐々に増えていきました。現在ではキッチンがリビングの一部という位置付けになってきています。
そこからシステムキッチンとして現在のものまで進化が続き、現在ではデザインや色、機能などが豊富にありそれぞれのライフスタイルに合わせて選ぶことができるようになっています。
キッチンのデザインや機能における人気のこだわりポイント
ここまで様々な進化を遂げてきたキッチンですが、ここからはキッチンリノベーションにおいて人気のこだわりポイントをご紹介していきます。
収納
キッチンのリノベーションにおいて収納は、特にこだわる方が多い箇所です。
キッチンは調理器具や食器など物が多くなってしまう場所であるため、もっと収納量が欲しいと感じている方は多くいらっしゃいます。
キッチンの収納には様々なタイプがあるので、収納したいものの種類と量によって収納を検討することがおすすめです。例えば、吊り戸棚、カウンター下収納、背面収納などがあるので、収納するものとあわせて導線なども考えたうえで決めていくことが大切です。収納がしっかりと確保できているだけでキッチンをスッキリとさせることができるので、リノベーションにおいて収納は重要なポイントとなります。
お手入れのしやすさ
毎日使う場所だからこそ、お手入れのしやすさにはこだわりたいものですよね。
お手入れのしやすさという点で検討できることの一つは、シンクの素材です。シンクにはステンレスや人工大理石、ホーローなどがありますが、それぞれメリットデメリットがあるもののお手入れのしやすさを踏まえて検討することができます。その他、コンロ周りの壁の素材や床材なども油・水に強い素材のものにすることでお手入れがしやすくなります。
またコンロはガスコンロではなくIHにしたり、レンジフードはノンフィルターのものにしたり、様々な機能が備わっているものを選ぶとお手入れが楽になります。汚れがつきやすい場所だからこそ、お手入れのしやすさを重視する方はとても多くいらっしゃいます。
キッチンの高さ
作業台となる天板・ワークトップを使う人の高さにあったキッチンにすることで身体への負担が減ってキッチンに立つ時間が快適になります。キッチンの高さは、身長÷2＋5センチが最適とされ、80・85・90・95センチの中から選んでいきます。この時、ショールームに行って実際に確認して選ぶことが大切です。
また高さという点で、ワークトップだけでなく、収納である吊り戸棚の高さも人気のこだわりポイントです。吊り戸棚に収納がたくさんあっても、高すぎて物が取れなかったり奥が見えなかったりするとせっかくの収納が使えないので、使いやすい高さを選ぶようにしましょう。
デザイン
システムキッチンは、メーカーによって様々なデザインがあるので、リビング・ダイニングなどと雰囲気や色を合わせて考えることができます。キッチンだけでデザインを考えるのではなく、お家の雰囲気と合わせて考えることで統一感が生まれます。また照明や床、壁なども含めてコーディネートするとよいでしょう。
導線
導線は、料理をするうえでとても重要なところです。料理をしていて、動きにくい、行ったり来たりしないといけない、家族とぶつかるなどと感じることがあるかもしれませんが、リノベーションの際に導線を意識することで、動きやすく・使いやすくなります。そのため、キッチンリノベーションにおいて、導線は多くの方がこだわるポイントです。
導線をよくするためには、ワークトライアングルという考え方を参考にすることができます。ワークトライアングルとは、シンク・コンロ・冷蔵庫を結んだ三角形のことです。この3辺の合計が360～660センチの範囲に収まると動きやすく使いやすいキッチンになります。毎日使うところだからこそ、使い勝手のよさを意識することはキッチンリノベーションを成功させるポイントです。
まとめ
最近のシステムキッチンはどんどん進化しているので、機能もデザインも豊富です。どんなキッチンにしたいか、ということによってこだわるポイントは変わってきますが、今回ご紹介したリノベーションの際の人気のこだわりポイントも参考にしていただきながら、検討してみてくださいね。
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